バッテリートラブルサポート事例 モル カミナスタート 077-15(電圧:6v仕様) 検査No:17 バッテリー検査充電
お久しぶりです。
今回は珍しいMOLL社製6vバッテリーの充電作業をレポートします。
まずは充電時ははこんな感じです。
6Vバッテリーなので当然、充電器の設定も6Vバッテリー充電に対応した充電器充電する必要があります。
このバッテリーの場合見てのとおり注液栓は3つしかなく
1セル2.1Vを3つつなげて6vバッテリーにしているのが
よく分かる構造になっています。
写真は注液栓の中を覗いたものです。
充電開始直後の様子ですが電解液が入ってて下に極板が見えていますね。
このまましばらく充電しておきます。
充電開始から約8時間ほど経ちました。
注液栓を覗くと、充電開始の時との違いが出てきました。
細かな泡が出てきたのですが、判りますか?
+極 :酸化鉛(PbO2)
-極 :鉛 (Pb)
電解液:硫酸 (2H2SO4)
この泡は、電解液内に含まれる水(H20)を水素(2H)+酸素(O2)に電気分解します。
+極板にPbO2として鉛と酸素が結合し
不要になった水素(2H)が泡となって空気中に放出している現象です。
充電が進むにつれ、泡の量が多くなるのは充電効率が悪くなり、水の電気分解量が多くなる事が原因です。
もうしばらく、このまま充電を続けます。