バッテリートラブルサポート事例 バルタ(ファルタ) シルバーダイナミックAGM 580-901-080 検査No:16 バッテリー検査充電
お客様より
「バッテリー購入後3年近くなり、今回の車検を期にバッテリーも交換した方が良いのか確認したく状態調査依頼をお願いしました。
検査よろしくお願いします。」
弊社ご購入商品であれば「バッテリーの補充電・検査は無料ですよ!」とお伝えし今回の状態検査となりました。
弊社(BWS)にとっても新品のバッテリーの状態は常に分かるのですが、使用したバッテリーの状態チェックは使用環境との個体差もありますが、バッテリー本来の性能・耐久性を診るうえでも非常に勉強になる作業だと思っています。
今日、送ってきた状態のまま
現状チェックを行います。
●アナライザーチェック
◆電圧:12.61V
◆CCA:655A
現状、「特に問題はないがバッテリーの状態を確認したい」との事でしたので、使用期間から考えますと、電圧・CCAとも良好な数値ですね。
3年使用したものであると思えば、優秀な方だと思います。
さて、これから実際に充電してみてどの程度電流を受け付けるのか確認します。
続く・・・
検査補充電を開始します。
バッテリーの状態を判断する上で、現状の状態だけではバッテリーの本来の状態を確認する事は出来ないと考えています。
理由は、人間に例えると栄養失調状態の若者・過酷な仕事をし続け老いを迎えた老人 どちらも仕事は出来ない事に変わりはありません。
ただ、栄養失調状態の若者であれば食事を与える(充電)事で回復しまた仕事の出来る体力を回復する可能性があります。
これと、同じ事がバッテリーにも当てはまり、しっかり食事を与えてよい環境に戻してから診断する事で本来の状態を正確に確認出来るからです。
さて、補充電を確認してみましょう。
●検査補充電
◆電圧:13.98V
◆電流:2.12A
検査補充電解開始約1・2分の状態です。
電圧もどんどん上がり、電流もみるみる下がっていきます。
このバッテリーはしっかりオルタネーター(発電機)から充電を受けてほとんど放電することなく仕事をしてきたのだろうと思います。
つまり、現時点でもほぼ満電状態に近い感じです。
人間で言えば、中年の働き盛りと言った感じでしょうか。
今日は、しっかり食事と休養を摂って少しでも若返らせましょう!
このまま、一晩充電を行います。
補充電開始後、約12時間経過しました。
充電電圧も15V超えましたので補充電を終了します。
●補充電終了時
◆電圧:15.05V
◆電流:0.79A
電圧、電流ともほぼ限界域まで仕上がった感じですね。
これ以上充電を続けてもあまり意味が無いので終了します。
バッテリーも熱くなる事も無いので、充電抵抗値も問題ないと思います。
このまま少し寝かせてから、アナライザー診断を行います。