バッテリートラブルサポート事例 バルタ(ファルタ) シルバーダイナミックAGM 595-901-085 検査No:13 バッテリー検査充電
「先月2月15日に購入したバッテリー上がった!」とのお電話を頂きました。
バッテリー交換後、車はほとんど乗っていないとの事です。
バッテリーの不具合(故障)を含め検査を行います。
S.Yさま
本日、夕方に修理工場さまからバッテリー届きました。
早速、検査を行いましたのでご報告いたします。
●現状検査(アナライザーチェック)
◆電圧:11.81V
◆CCA:604A
お問合せ頂いたとおり、電圧は下がっています。
ただ、CCA(始動性能と内部抵抗値)は604A有りますのでバッテリーの性能的には問題なさそうです。
充電検査に移ります。
●充電検査
◆補充電電圧:11.88V
◆補充電電流:6.02A
補充電開始1分ごろの状態です。
電圧・電流とも問題なく充電されている感じです。
補充電電圧は、バッテリー電圧とあまり変わらない低い電圧でも、電流量は6Aと非常にスムーズに多く流れていますので、バッテリーは「空っぽ」の状態であると言えます。
この感じですと、恐らく修理工場さんは、充電せずにバッテリー電圧のみ計測してダメだと判断されたのではないかと思います。
このまま、6・7Aを超えない範囲の電圧でゆっくり回復させます。
あす、また状況報告いたします。
よろしくお願いいたします。
昨日から補充電を行っています。
1枚目の写真は昨日、充電開始後8時間ほど経過した時に確認した状態になります。
●補充電(約8時間)
◆補充電電圧:12.89V
◆補充電電流:2.96A
充電電圧も少しずつ上がってきていますね。
バッテリー自体の容量が95Ahと大きめですので時間は掛かりますが、着実に回復しているようです。
充電電流も3A近くまで下がってきました。
それでも、まだまだ流れますのでこのまま補充電を続けます。
2枚目の写真は今日、午前中に確認した状態です。
補充電開始後、18時間ほど経過した状態です。
●補充電(18時間)
◆補充電電圧:14.15V
◆補充電電流:0.76A
充電電圧が14.15Vですのでだいぶ元の状態まで回復してきました。
電流量も、1Aを切り0.76Aまで落ちてきていますね。
もうしばらくこのまま補充電を続け、補充電電圧は15V近くまで上がり、補充電電流は0.5Aを下回れば理想です。
もうしばらく補充電を続けます。
補充電開始から36時間ほど経過した、今日午前中に確認しましたのでご報告いたします。
●補充電(36時間)
◆補充電電圧:15.07V
◆補充電電流:0.50A
ほぼ新品の充電状態と同じ状態まで回復しました。
補充電は作業はこれで終了です。
充電終了後、しばらく寝かしてからアナライザーチェックにて確認します。
お世話になります。
昨日、補充電完了後1日休ませて
本日、夕方に検査を行いましたのでご報告いたします。
●検査(アナライザーチェック)
◆電圧:13.06V
◆CCA:844A
ご購入後、1ヵ月半ほどしか使っていない事もあり
新品(カタログ数値)とほぼ同じ性能まで回復しました。
検査は補充電完了後30時間ほど休ませましたので、電圧・CCAともほぼ正確な数値になります。
このことから、バッテリーは放電状態から回復しますので不具合はないものと判断できます。
あす、ご返送予定になります。
よろしくお願いいたします。